ヘルパー養成研修・採用説明会オンデマンド配信

ゆにでは、障害のある学生の方をはじめ、地域の障害のある方々の生活をサポートするヘルパーの派遣や養成を行っています。
ヘルパー(アルバイト)は随時募集しており、必要な資格を取得できる研修も定期的に行っています。
*ヘルパー採用についての詳細は採用情報をご覧ください。

下記の通り、この夏実施を予定しているヘルパー資格取得のための研修、ゆにのヘルパーの仕事の内容や採用等についてご説明する「ヘルパー養成研修・採用説明会」をオンデマンド配信しております。
ヘルパーの仕事や資格取得に興味・関心のある方、ぜひご視聴ください。

NPO法人ゆに ヘルパー養成研修・採用説明会オンデマンド配信(申込制)

配信期間

2022年7月15日(金)~8月10日(水)

内容

  • ゆに事業紹介
  • 資格取得(重度訪問介護従業者養成研修)案内
  • ヘルパーの仕事
  • ヘルパー利用者と現役ヘルパーの声
  • ヘルパー(アルバイト)採用案内
  • 個別相談(希望者のみ)

視聴申込方法

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    NPO法人ゆに 事務局
    〒603-8354 京都市北区等持院西町60-10
    Email: info@unikyoto.com
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    【大学生で発達障害とわかった私の日記】大学生活をふりかえって

    ブログ 「大学生で発達障害とわかった私の日記」

    こんにちは!
    またまたお久しぶりになってすみません。

    アクセスいただきありがとうございます!今回は第6弾のブログになります!

    いきなりですみませんが、今回のブログが最終回となります。すみません(泣)

    前回のブログの方で書かせていただいていた卒論の方は無事に終わることができました。卒論を経験された方はわかると思いますが、すごく大変でした(笑)

    でもいざ、完成すると出来上がった達成感ともう卒業なのかといった寂しさといろいろな感情が湧き出てきました。

    4年間の大学生活では様々なことがありました。
    その中でも1番大きかったのはやっぱり発達障害の診断がおりたことでした。

    診断がおりた時はどうなることやら、
    この先どうしていけばいいかと不安な毎日を過ごしていましたが、
    こうしてブログを始めたことも、読んでいただいている方との繋がりができたのは
    逆に診断がおりたからだと思うと、
    あの時、精神科に行き一歩踏み出してよかったのかなぁと思います。

    人生は何が起こるかわかりません(笑)

    このブログは当事者の1人として発信してきましたが、1人でも多くの人に発達障害を理解してもらう、当事者理解に繋がっていればいいなぁと思います。
    あまり更新はできませんでしたが、ブログを読んでいただきありがとうございました。

    【大学生で発達障害とわかった私の日記】大学生活と障害(2)

    こんにちは!
    ずいぶんとお久しぶりになってすみません。

    アクセスいただきありがとうございます!今回は第5弾のブログになります!

    今回は前回の続き、大学での困りごとについて話したいと思います。

    今大学4回生なので、卒論というものの真っ最中です。
    そしてその卒論でも、けっこう困っていることが多く出てきている状態です。

    第二回のブログでまっちゃの発達障害の特性を述べたのですが、並行作業、過集中傾向が目立ってきていて今、少し壁にぶち当たっています(笑)

    並行作業に関しては卒論ばかりしか頭になくなってしまい、
    例えばこのブログがおろそかになっていたり、他の作業を後回しにしてしまっていて、
    気づいたらその後回しにしていた内容の期限が迫って慌てる、パニックになる…といった感じです(笑)

    また一回やりだしたら過集中気味になって、さらにきりのいいところまでやらないと嫌なのでずっとやってしまう癖があります。

    そしてある程度進めて作業を止めると、すぐ横になってしまう、他の作業をする体力がなくなっていることもよくあります。

    この過集中は、卒論をやっているときは自分が過集中になっているということは気づかないのでそれもまた問題なんです。
    うまく説明するのは難しいのですが、やっているときは疲れを感じなくて、一通り作業が終わったら一気にしんどくなっていることに気づくという感じです。

    「ちょっとここまでやったら休憩しよう」というふうになりづらく、それを外に出かける用事の前にやってしまうと、気づいたら外に出る時間になっていて、バタバタすることもしょっちゅうです(笑)

    さらに一気にしんどくなる状態からの回復には時間がかかるので、卒論のやる気がでる日があまりなく、思ったよりも進んでいないです…。

    でも卒業するのに単位は落とせないので、今まさに必死にやっているところです(笑)

    今回のブログはこのへんで
    いつもよんでいただきありがとうございます!!

    次のブログがいつになるかはまだわかりませんが卒論がおわっているといいなぁとおもいます(笑)

    【大学生で発達障害とわかった私の日記】大学生活と障害

    こんにちは!

    アクセスいただきありがとうございます!今回は第4弾のブログになります!

    今回は、前回のブログで大学のことについて少し話したので、もう少し大学生活のことについて障害と絡めながらお話したいと思います。

    何回もお話ししたと思いますが、私は大学3回生のときに診断が下りました。
    しかしその前に、なんか人と違うな、と違和感を感じる場面は、今思えば何回かありました。

    その中でも多くそのように感じた授業がゼミでした。基本最近たまたま発達障害のサイトでみて「これだ」と思うようなことがありました。

    そのサイトに書いていたものは、「発達障害のある学生の場合、ゼミや小クラスの授業の際に発言をあまりしない、積極的に活動に参加しない生徒がいる。それは気の問題もあるかもしれないが、何をすべきかをその場の雰囲気から読み取ることが苦手、議論の流れを頭の中で整理して理解することが苦手だ」というように書かれていました(愛知教育大学修学特別支援プログラム連絡会WG編『発達障害学生の理解と対応のためのミニブック(教員用)』2017年3月発行、2021年10月27日参照)。

    ゼミの場合だと、なにか議題があがりそれについて議論がされるとみんなが発言を次々にしていきますよね。

    私の場合は特性上、言葉の理解、会話の流れを理解するのが人より時間がかかります。始めの方はついていけるのですが、だんだんと議論が盛り上がり早くなっていくとついていけなくなってしまいます。

    1人1人の発言ごとに理解をするのに時間がかかりその間にまたほかの人が話す。
    それで頭がごちゃごちゃしている間に今度は自分に発言が求められてさらにパニックになる。

    頭がごちゃごちゃになっているまま発言をするので、自分の発言が終わった後、発言がたまにずれてたなぁと思う時もありました。

    ゼミ=議論という感じなので、毎回ゼミに行くのは苦痛でした。さらにゼミが週に2日とかあったので、終わった後には必ずヘトヘトになっていました。

    もう少し早く発達障害が分かっていたら、周りと違うなということがはっきりとわかっていたので、楽だったかもしれないです(笑)

    今回のブログはこのへんにしておきたいと思います。
    読んでいただきありがとうございました!

    【大学生で発達障害とわかった私の日記】精神科と大学生活について

    こんにちは!
    アクセスいただきありがとうございます!今回は第3弾のブログになります!

    今回は通っている精神科についてと大学生活についてお話ししようかなと思います。

    精神科について

    皆さんは精神科と聞いてどんなイメージをもちますか?

    おそらくほとんどの人は行ったことがなく「どんな所かわからない」という人が多いと思います。私も行くまでは、全く知識がなく最初に行くときはとても緊張しました(笑)

    なるべく行かなくていいのなら行きたくなかったです。
    でも行かなくてはいけないほど精神状態がボロボロでした。
    初めて行ったのは大学3回生の秋学期でした。
    (行った理由は前の第2回のブログに書いているのでそちらを見ていただけたらなと思います。)

    そこから今は月に1回精神科に通っています。そろそろ最初に行ってから1年たとうとしています。
    今になって思うのですが、私の場合は精神科にあの時行ってよかったなと思います。
    行かなかったら発達障害がわからないままだったので鬱状態が続いていたんじゃないかなと思います。

    大学生活について

    私は現在大学4回生で大学に通っています。

    大学では発達障害と診断される前の鬱状態に陥っていた時にはあまり動ける状態ではなく、人とも会いたくないと思っていたのですがそれでも週一回、大学の相談室にはお世話になって通っていました。

    相談室に行ってもしんどくて全然話せなかったときもありました。

    それでも相談を聞いてくださったカウンセラーの方は優しく聞いてくださいました。

    そこから精神科や大学の就職課に色々と繋げてくださいました。

    もしここに相談していなかったら多分大学に通える状態になかったのかなと思うと相談できる環境があってよかったなと思います。

    私のように障害を持ちながらも大学に通っている方は多くいると思います。
    しかし大学によって支援ができる範囲、支援の差があるのが現状です。

    そういった支援の差を埋めていくにはどうしたらよいのかこれから考える必要があるなと思います。

    といったところで今回のブログを終えようと思います!
    読んでいただきありがとうございました!!

    【大学生で発達障害とわかった私の日記】通院のきっかけ

    こんにちは!
    アクセスいただきありがとうございます!!第2弾になりますね。

    今回は病院にいったきっかけについて話していこうかと思いますー。

    その前にまっちゃの発達障害の特性を少し簡単に書こうと思います。

    まっちゃの発達障害(自閉症スペクトラム(ASD)の特徴

    ① 曖昧な表現が苦手、わからないことが多い

    「あれ、やっといて」の「あれ」とか「適当にやっといて」の「適当」とか

    ② 並行作業が苦手、過集中傾向がある

    身近な例でいうと大学のレポートがいくつか重なったときです。
    1つに集中したらそれに集中してしまうので他が進まないことがよくあります(泣)
    また、作業などで集中しているときは気づかないのですが、作業が終わったときに始めて疲れを感じるので作業後はすごくしんどくなるということがあります。

    ③ 臨機応変な対応が苦手

    これは大学に入って自分がはっきりと臨機応変に対応するのがいかに苦手か感じさせられました。特にゼミでの発表で感じることが多かったです。ゼミの際に求められる発表の多くは話の流れで突然話を振られるであったりします。その場面でどう答えたらいいかわからず戸惑ってうまく答えられなかったり、グループワークでも個人でやるレポートとは違ってそれこそ①の曖昧に言われることが多かったり、進め方に戸惑ったりすることが多く上手くグループの中に入れなかったりしていました。

    病院にいったきっかけ

    初回のブログにもあげたように、発達障害と1つに言っても特徴は人それぞれなんです。そして判明したきっかけももちろん人それぞれです。

    まっちゃの場合は実習がきっかけで病院に行きました。簡単に言うと実習で躓いてしまったんですよね。「なんで自分はこんなこともできないのか」と責めて鬱状態になったんです。そして精神科(病院)にいきました。

    その時は初診でいろいろ検査をしました。どんな検査をしたかというとあまり正直覚えていないのですが、1つだけはっきり覚えています。
    その検査は人の目元だけが写された写真をみてそこからこの人がどういう感情、表情をしているのか4つの選択肢から選ぶといった検査でした。結果は半分しか正解することができませんでした。ショックでしたね。「半分しかわからないのか」と。

    実はこれものちにわかるのですが発達障害の1つの検査だったんです。そういった検査をした後、結果として発達障害と診断されました。
    この文からもわかるように、まっちゃは鬱状態で病院にいったら発達障害がわかったという感じです。

    発達障害とはじめから疑って病院に行かれる方もいますが、このように何かの出来事でつまづいたり、責めたりして心がボロボロになり精神科に行くと後に発達障害だったとわかったという人もいます。

    だからほんとに人それぞれです…。

    第2回のブログはこの辺にして終わっておこうと思います。
    最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

    次のブログもお楽しみに!!!

    ヘルパー養成研修・採用説明会オンデマンド配信

    ゆにでは、障害のある学生の方をはじめ、地域の障害のある方々の生活をサポートするヘルパーの派遣や養成を行っています。
    ヘルパー(アルバイト)は随時募集しており、必要な資格を取得できる研修も定期的に行っています。
    *ヘルパー採用についての詳細は採用情報をご覧ください

    現在、この夏実施するヘルパー資格取得のための研修、ゆにのヘルパーの仕事の内容や採用等についてご説明した「ヘルパー養成研修・採用説明会」(7月16日実施、約63分)をオンデマンド配信しております。
    ヘルパーの仕事や資格取得に興味・関心のある方、ぜひご視聴ください。

    NPO法人ゆに ヘルパー養成研修・採用説明会

    配信期間

    2021年8月13日(金)まで

    内容

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    • 資格取得(重度訪問介護従業者養成研修)案内
    • ヘルパーの仕事
    • ヘルパー利用者と現役ヘルパーの声
    • ヘルパー(アルバイト)採用案内

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      【大学生で発達障害とわかった私の日記】自己紹介など

      はじめまして!こんにちは!
      まっちゃといいます。よろしくお願いします!
      なぜこの名前にしたかというと単純にまっちゃが好きだからです(笑)
      これからゆにでブログを始めさせていただくことになりました!

      記念すべき初回は自己紹介などを書いていきたいと思います!

      自己紹介

      改めまして、こんにちは!まっちゃです!

      私は今20代で大学生として日々過ごしております。一応4回生で、今絶賛就活中です!
      就活についての詳しいことはまたおいおい書くことにしますね・・・。

      私は「発達障害」の「自閉症スペクトラム」と診断されています。
      大学3回生の時に診断されました。最近ですね(笑)
      発達障害の場合は発達障害と診断されても1人1人特性や困っていることは違うのでこのブログで書いていることはあくまでまっちゃの体験談として読んでいただければなと思います。
      他の発達障害の方に当てはまるとは限らないのでそこは注意してください。お願いします。

      ブログを書こうと思ったきっかけ

      このブログを読んで1人でも多くの人に発達障害について知ってほしいと思ったからなんですよね。あと単純に友達を増やしたかった(笑)
      友達になってもいいよと思ってくださった方、ぜひ友達になってくださいね(笑)
      っていうのはおいといて・・・。

      発達障害というのは今でさえ理解が広まりつつあるもまだまだ職場や学校といった公共の場で理解が進んでいないんですよね・・・(泣)
      このブログを読んで1人でも発達障害について理解していただき広めていただいて世の中がもっともっと理解が進み、発達障害を持っている方が住みやすい社会にしたいと思っています。

      これからについて

      このブログは主に発達障害のことについて(主にまっちゃの体験談が中心になりますが)書いていこうと思っていて、今のところは1年間を予定しています。だいたいペースとしては月に1回あげられたらいい方かなと…。
      コロナが収まったら、当事者の方が集まった交流会とかも行ってみたいなと思っています。

      これからの予定としては病院を受診したきっかけであったり今行っている就活について、就労移行支援とかも使っているので制度的なこともお話していこうと思っています。

      では第1回目はこのへんで…。改めてこれからよろしくお願いします!!!

      基礎教養の情報処理(ITリテラシー)科目の視覚障害学生の受講について(主に教職員向け)

      ゆにでは、視覚障害学生の情報処理(ITリテラシー)クラスへの参加について問い合わせをいただくことがあります。ここでは、主に教職員の方に向けて、基礎教養としての情報処理科目について、サポート体制の整備や授業の進め方等を検討する際にポイントになると思われることをいくつか記します。
      なお、具体的な対応方法は、科目内容や学生個々の状況、各大学の情報環境等により異なります。また、以下で示す考え方は、情報処理を専門に学ぶ科目の対応には当てはまらない部分もあります。より具体的な情報や体制整備のサポートが必要な場合は、お問い合わせください。

      前提:目的、到達目標

      日々の学習や研究、卒業後の就労等、生活のあらゆる場面で情報処理技術の活用が重要になることは、視覚障害学生も同じです。画面がまったく見えないユーザーであっても、文書やプレゼンテーション等の作成、表計算、ネットサーフィン、メール送受信はもちろん、プログラミング等の高度な処理を行うことも可能です。多くの視覚障害者が、学習・研究や就労等に情報処理技術を活用しています。情報処理技術を活用することで「見えない・見えにくい」部分を補うことができる場合も多いことから、特に視覚障害学生にとって、情報処理技術が社会参加の強力なツールになる側面もあります。基礎教養として情報処理を学ぶ(広い意味での)目的や到達目標は、視覚障害学生を含む学生全体に共通するものであることを、まず確認しておくことが重要です。

      視覚障害学生のパソコン利用方法と特長

      スクリーンリーダーを用いてキーボードで操作

      画面が見えないユーザーは、画面の文字情報を音声で読み上げるソフトウェア(スクリーンリーダー)を用いて、マウスを使わずにすべてキーボードで操作することが多いです。

      画面拡大ソフトウェアや外付けモニターを使用する学生も

      弱視のユーザーのなかには、画面表示を拡大するソフトウェアを使用したり、OSやアプリケーションの画面表示設定をカスタマイズしたり、ノートパソコンに外付けのモニターを接続したりして、個々の見やすい表示環境に調整してパソコンを利用する場合があります。また、それらとスクリーンリーダーを併用する場合もあります。

      スクリーンリーダーが読み上げるのは「文字情報」のみ

      スクリーンリーダーが音声で読み上げるのは原則としてテキストデータ(文字情報)のみです。見た目上は文字として表示されているものでも、画像データ(jpeg、透明テキストが入っていない画像のみのPDF等)は基本的に読み上げません。したがって、テキスト情報のないアイコンや、文字が画像データで入っているアイコン等は中身を読み上げません。
      *スクリーンリーダーのなかにはOCRで画像を機械的に日本語認識して読み上げるものがありますが、そうした機能を用いても、OCRの特性上正確に読み上げできるとは限りません

      読み上げやキーボード操作が不可能な場合がある

      画像データの他、アプリケーションやウインドウによっては、スクリーンリーダーによる音声読み上げやキーボード操作が不可能な場合があります。第三者による画面の読み上げや操作の補助、別のアプリケーションを試す等の対応が必要になります。

      時間がかかることがある

      画面の状況の把握や操作に時間がかかることがあります。特に、スクリーンリーダーユーザーも弱視のユーザーも、「画面全体を見渡す」ことが難しく、1つ1つアイコン等をたどるように操作しなければ確認や操作ができないことがあります。授業中に作業指示をする際はこの点を考慮することが必要です。

      習熟度には個人差がある

      音声読み上げや画面拡大、キーボードを用いた操作については、視覚障害学生自身がそれらを十分に習得できていないことがあります。これは、学生自身の得意・不得意ということとは別に、そうした操作について学生自身が学ぶ機会を得られていないことによる場合があります。

      対応のポイント

      視覚障害学生の受講に際して、各大学等では、補助者の配置や授業進行の配慮、個別指導への変更等の対応が行われています。望ましい対応についてはケースバイケースですので、ここではそれら対応を検討・実施する上での基本的な考え方をいくつか例示します。

      「方法」を柔軟に

      前述の通り、視覚障害のあるユーザーも情報処理技術を十分に利用できますが、キーボード主体の操作等、一般的な方法とは異なる方法を用いる必要があることがあります。したがって、そもそもの授業の目的や到達目標を見据えた上で、その達成に至る具体的な方法(習得させる操作方法等)については、一般的な方法にとらわれず、音声読み上げやキーボードにより操作可能な方法等に柔軟に調整することが求められます。

      主体的に活用する力の習得

      視覚障害学生にとって、音声読み上げやキーボード操作が不可能な場面での操作、視覚的な表現のコンテンツの処理等、視覚障害に伴ってどうしても難しい部分はあります。一方で、自力で操作できないことでも知識として知っておけば、自力では難しい部分について他者に協力を求めながら、主体的に情報処理技術を活用することができます。学習や研究、就労等のあらゆる場面での情報処理技術の活用においては、そうしたスキルが役立つことが多くあります。

      事前の検証

      授業実施に際しては、予定している内容のキーボードでの操作方法や、スクリーンリーダーの読み上げ可否等について、当該視覚障害学生の操作方法で対応可能かどうかを事前に確認・検証しておくことが望ましいです。

      <検証ポイントの例>

      • マウスを使わず、Tabキー、Shift + Tabキー、Altキー、カーソルキー、Enterキー、Spaceキー等を用いて操作が可能か
      • 操作に「ショートカットキー」が設定されているか
      • 操作や確認が必要なアイコンが「画像」のみのアイコンになっていないか 等

      第三者が補助する場合

      以下のような補助内容が考えられます。なお、補助対象の学生が「すべてキーボードで操作する」場合、補助者もキーボードでの操作方法を(授業前に予め調べる等して)理解しておくことが望ましいです。

      • クラス全体にマウス操作前提の説明がされる際に、キーボードによる操作方法を個別に伝達
      • スクリーンリーダーで読み上げない、弱視の学生が見えない・見えにくい画面の読み上げや状況説明
      • マウス操作等、視覚障害学生の自力での操作が難しい部分の操作
      • 弱視の学生の場合、画面の必要箇所の指し示しやマウスポインタ移動の補助
      • 教員の指示通りの操作ができない場合、全体進行から遅れた場合等の教員への状況伝達

      視覚障害学生がパワーユーザーの場合

      視覚障害学生自身が、音声読み上げやキーボードを用いての操作方法等を調べたり、自力で操作できる部分とできない部分を自ら判断して表明したりといったことに長けている場合もあります。そのような場合は、常時補助者を配置するのではなく、当該学生から要請があったときにだけ適宜補助できるようにしておくという対応も考えられます。

      進行の配慮

      前述したように、視覚障害学生はその操作方法の特性上、他の学生に比べて作業に時間を要することがあります。補助者に個別対応を依頼する場合であっても、補助者に任せきりにすることなく、担当教員が適宜状況を確認することが重要です。

      チームアクティビティ等

      グループでのプレゼンテーション等、複数名で協力しての情報処理技術の活用について扱う場合は、視覚障害学生もそのチームの一員として役割を担う機会を保障することが重要です。補助者を配置したり個別指導をしたりしている場合、この点には特に留意が必要です。プレゼンテーションの構成の立案、コンテンツの文字部分の作成、発表原稿の執筆・読み上げ等、当該学生が担うことのできる役割それ自体をチームで検討するというのも1つの方法です。

      課題(宿題)・テストを課す場合

      音声読み上げやキーボード操作が難しいもの、画像や視覚的な調整を要するものは、単独での実施が難しいことがあります。そのような課題については、当該学生が操作可能な部分に集中して取り組んでもらう形にする、代替課題を課すといった対応が必要です。また、その場で実施・提出させる場合等では、所要時間の配慮が必要になることもあります。

      <課題調整の例>

      プレゼンテーション作成の課題で、文字部分は完成させ、画像やアニメーション等の視覚効果については、どの部分にどんな視覚効果を入れるかを第三者に指示するメモを作成
      →情報処理技術を用いて、自分で難しい部分は「他者の協力」を求めながら目的を達成する力を身につける

      参考資料

      スクリーンリーダー

      • PC-Talker:日本で最もよく利用されているスクリーンリーダー
      • JAWS for Windows:世界各国で利用されている高機能のスクリーンリーダー
      • NVDA:無料・オープンソースのスクリーンリーダー
      • ナレーター:Windows標準搭載のスクリーンリーダー(Windowsキー+Ctrlキー+Enterキーで起動)

      画面拡大ソフトウェア

      • ZoomText
      • 拡大鏡:Windows標準搭載の画面拡大機能(Windowsキー+「+(もしくは「;」)」で起動)

      視覚障害者のパソコン利用についての情報

      ヘルパー養成研修・採用説明会オンデマンド配信

      ゆにでは、障害のある学生の方をはじめ、地域の障害のある方々の生活をサポートするヘルパーの派遣や養成を行っています。
      ヘルパー(アルバイト)は随時募集しており、必要な資格を取得できる研修も定期的に行っています。
      *ヘルパー採用についての詳細は採用情報をご覧ください

      現在、この春実施するヘルパー資格取得のための研修、ゆにのヘルパーの仕事の内容や採用等についてご説明する「ヘルパー養成研修・採用説明会」(約70分、2021年1月22日実施)をオンデマンド配信しております。
      ヘルパーの仕事や資格取得に興味・関心のある方、ぜひご覧ください。

      NPO法人ゆに ヘルパー養成研修・採用説明会

      配信期間

      2021年1月23日(土)~31日(日)

      内容

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