第19回:ゆにのヘルパー事業

MC:皆さん、こんにちは!DJのむっちゃんです。いかがお過ごしですか?
MC:今回は、ゆにメンバーで雑談を行なった模様を放送いたします。
MC:私、むっちゃん自身が発達障がいの当事者で、ガイドヘルパーなどをやらせてもらっています。
MC:実はNPO法人“ゆに”でも、発達障がいを持つ人がヘルパーとして、働いています。
MC:この後、聴いていただく雑談では、発達障がい当事者ヘルパーとして働くことに関して、語り合っています。
MC:では、お聴きください。どうぞ!

O:ヘルパーってやっぱりそうだけど時間、テイクもそうだけど、時間、特に依頼を受けて、やっている仕事って、時間が限られている中でやらないという仕事やから、事務所で時間がある時に「これ、やっといてね」という仕事内容とは異なるし、現場で実際にやれることって、本当に介護技術そのものができる人と時間内に介護技術を含めた流れそのものができる人とはレベルが違う。
まずは、介護技術そのものを1個1個クリアしていき、最終的にそれ(身につけた技術)をつなげてみて、時間内にできるかどうかというのが段階を踏まないといけないとか…。
Y:分けて考えてみる。
O:そうそう。時間内にやらないといけない、タイムキーパーしながらやらないといけない、時計を見ながら、利用者さんも見ながらやらないといけないということは最終的に習得するみたいな。
K:自分が(ヘルパーで)行っているときは、濡れ衣(?)ってやっぱり、本人が思ったことを口に出したことがその場にあまりふさわしくない言葉だったりとか言い方だったりとかすることもあるにはあって、ご家族の方も「うっ?」と思うようなことも実際にあったりとかして、それが悪気はないんだよというところを自分がフォローに今入るべきなのか、それとも、もう少し時間が経って、「あっ!何だこの子、こういう子なのか」というものを自然に分かってもらうのがいいのか、それとも、もっと根拠づいたものを説明して、ご家族に理解してもらうのがいいのか、その辺のせめぎ合いみたいな…。
O:説明をする前にご家族の方が疲れてしまって、もしくは必要以上に不信感を抱いてしまうと…。本人だけじゃなくて、ご家族の方とも細かなフィードバックをした方がいいかもしれない。
Y:ちなみに武藤くんがヘルパーで入るときに、自分のことを伝えたりしてる?
MC:利用者さんには伝えてないですね。事業所には伝えてます。
O:2人介助のうちの1人として(支援に)入ってる?
MC:(2人派遣なので)まだ安心して(支援に)いけるのですけど、事業所のサービス提供責任者であったり、代表の人であったり、特性を言ってるのですよ。言ってますけど、(一緒に支援に入っている非常勤)ヘルパー(の人たち)には、ほとんど(の事業所の所属ヘルパーの人には)言ってないですね。それはあれ(無理していうことではないん)じゃないかな。自分としては(障がいを)隠すほどのことではないので、利用者さんに(自分の障がいを)言わないにしても、一緒に入る(非常勤の)ヘルパーには、言えるときに(自分の障がいを)言おうかなという感じですね。自分としては。
K:それよりも自分で(障がいのことを)言っておいた方がいいとか、知ってもらいたいというのが一番、それとも、お互いにうまくやっていくために、この情報が必要だったから言う、わりと積極的に自分は、「こういうところがあるから協力してください」みたいな感じではない?もし、(障がいを)言うにしても。
MC:「ちょっと、迷惑をかけますが」という感じですね。特性というか、「こういうところがやりづらいから」という感じですね。
Y:今まで、自分の特性とか苦手なことが原因で、ちょっと利用者さんとトラブルになっちゃたとか失敗の経験はある?
MC:怒らせた経験が…(あります)。
Y:ある?その時、どうしたの?
MC:謝ったのはもちろんですが、事業所の人に言いました(報告しました)。分かってもらえました。
Y:その時も利用者さんに自分の特性を言わなかった?
MC:言ってないですね。
Y:それは言う必要がないと思ったから?
MC:そうですね…。難しいですね。線引きが…。
Y:うーん。そうやね。
MC:そこは難しいですよね。私も。でも余程、(利用者さん)本人とコミュニケーションが取れて、友達ぐるみと言ったら違うと思うのですけど、コミュニケーションが取れて、自分のことと言うか、お互いの特性のことを話せるようになったら、それは(自分の障がいのことを)言うかも分からないですけど。
Y:そうやね。
MC:そうならない限りは、言ってはないです。ヘルパーの人に言うことはあっても。でも、バレたらバレたで隠すことではないので。
K:バレるっていうのは、あまり言わないなら言わないで、それでよし。
言うなら言うで、それもよし。
MC:勘の鋭い人は、発達障がいの傾向、特徴、特性があるのかなと分かる人は分かるみたいですね。
K:それ直接言われたこと?
MC:自分がカミングアウトしたら、(相手側から)「そういうことかと思いました。」と。
Y:なるほど。
MC:そういう傾向が出てたんでという。
Y:今まで、利用者さんにカミングアウトしようと思ったことは特にない?
MC:でも、一番最初に車いすの利用者さんに入らせてもらった経験があるのですけど、その時は(自分が発達障がいであることを)言ってたかなというところですね。
Y:言ってどうだった?その後、(ケアを)やりやすくなった?
MC:特に。やりやすい、気軽に入らせてもらえるところだったので、すごいやりやすいようにさせてもらったので。
Y:言うか言わないかの前に、そもそも、いい関係ができていた?
MC:そうですね。
O:(いい)関係って、大きいですね。
Y:そうやね。
MC:大きいですね。
O:(例えば)ヘルパーでいうところの、特性のある人をめっちゃ難しい利用者さんのところに送り込もうとは思わないし、やっぱり、理解していただけるかなとか、許容範囲の広いというか、いろんなヘルパーさんがいてもいいよというような考え方の利用者さんだったりとか、素直に話して、「そうなんや」と言って(くれる)、「入れるよ」と言ってくれる利用者さんかもしれないし、そういう人は、選ぶと思うなあ、事業所的にも。
MC:どう思いますか?その相性とか、そういうのを見て、2人派遣のヘルパー同士でも、そういう部分があると思います。
Y:そうやな。
MC:誰とだったら組みやすいとか、入れるかとかの部分も考慮してもらえてるのかなと感じます。
Y:その人が頑張って、どうなるかを考えがちだけど、その人がそのまま、自分の状態のままで働きやすいような調整がどこまでできるかですね。そこが重要かなという気がします。
K:本人の気持ちとしては、すごく前向きに積極的になって、やりたいのは分かるのですけど、現実の方が付いていかないことが多くて、その気持ちが空回りしちゃりしたとか、その(前向きな)気持ちがあるのだけど、実際、その場面においては、あまり適切ではないような行動として、出てきちゃったりするみたいなのがあって、それを自分が一緒に行っている時はフォローできるけど、後々、1人で行ってもらおうと思っている時に、(適切なものではない感じの行動)同じ状況になったら、ご家族の方が心配するんじゃないかなみたいな。
Y:だから、そう思うのは今、目の前にいる利用者さんという前提があるから、そう思わざるを得ないところがあって、例えば、まったく別の利用者さんがいて、その人は基本的に何をして欲しいかを自分で全部指示して、違ったら違ったで、「(そこは)違うで~」と、むしろ気軽に受け止めて、「そうじゃなくて。こうして」と自分主導で完全にその人(ヘルパー)をコントロールできるような人だったら逆にうまくいくのかもしれないし、そこの難しさはあるよね。結局、事業所だから相手を選べないというか、利用者を選べないところがどうしても現実としてはある。だけど、その人が働きやすい環境をつくろうとするならば、そこの働きに行く先、ヘルパーの派遣先をその人に合ったところに調整する(ことが)たぶんいい方法なんだけど、あそこが難しい…。
K:となった時に、ご家族に理解があれば、その場面で声をかけたりとか、「ちょうと、こういうふうにやってもらっていい?」みたいな働きかけで、「してもらえるのか」とか、「そうしてもらえるといいのか」とか、そこで何も知らされてなくて、そのまま、1人でいって、失敗とか、良くない状態になったときに、ご家族が「ちょっと信用できないわ。」となったらNGがでるわけじゃないですか。そこにフォローとか理解として、特性があるとか、「こういう声かけをしてもらったらできますよ」というところまで持っていくのかどうか。
O:ご家族側としては、利用者さん側としては、100%とは言い切れないけど、たぶん最初にみんな言ってほしい。気にかけない人もいると思うけど、仕事さえしてくれれば(という)すごくドライな感じの人もいるけど、言って欲しかったというタイプの人は、本当に最初から聞いてたら、こちらも断る選択肢ももしかしたらあるかもしれないけど、「じゃあ、断るわ。」という、それはそれで辛いけど、そういう人もいるかもしれないし、その人に配慮して、「こちらも言動気を付けるわ」というご家族もいるかもしれないし、情報としては、最初に聞きたいと思っている利用者さんの方が多いと思う。「そんなこと、気にしなくてもいいよ」という人も中にはいると思うけど、どのみち、情報としては最初に、言っておいてくれたら合点がいくというか、つながるというか、なのかなと思う。確かに言わないことによって、起こりうるデメリットみたいなことももちろん、あるから、ヘルパーを守るためにという動きがあまりにも大きくなりすぎてもダメだと思う。やっぱり一番おは利用者さんだし、友達関係ではない関係性、利用者とヘルパーって、そこが難しいところで、仕事というところもあるので…。
Y:いくら配慮したって、仕事ができなければ。
O:そうそう!だから、こちらは仕事が出来るかどうかというのも重要だから、障がいあるないとか、障がい名どうこう以前に、という意味で、最初からラベルを貼って、「発達障がいの○○です」と言って、自己紹介にいく必要はないと思うのだけど、隠し隠しでずっといくのもしんどいのかなとお互いが。「この人、障がいだったんだ。だからか!」という、それが分かったから怒ろうと思ったけど、「ああ、なるほど」と納得がいって、その怒りを収めてもらうみたいな話じゃないけど、なんか障がいがあるが故に、それが言い訳じゃないけど、失敗した言い訳に使えてしまうというか…。
K:最初にラベルで来ちゃうと、色眼鏡じゃないですか!この子は何かやらかすんじゃないかとか、たまたま、うまくいかなかったことがやっぱり、障がいがあるからできないのかしらみたいな風に結び付けられちゃうと重いじゃないですか。
O:会う前に「来ないで!」という可能性もあるしね。利用者さんによってはね。「そういうのを抱えている人はちょっと…。」というところもあるのかなと。
Y:お互いの条件は絶対あるはずで例えば、ここから15㎞離れた田舎の利用者さんのところに行くのに、バスもないのに、「マイカー、自転車はご遠慮ください」と言われたら行けんやん。
一同:(笑)
Y:誰だって、働かない条件ってある訳だし、そういう見方で見れるようになることやね。声かけとか物の伝え方も逆に言うと、ここさえ整ったら仕事できるので、お願いしますと。
K:今、そのポイントを探っている最中という感じで。
(エンディングコメント)
MC:皆さん、いかがでしたか?ゆにメンバーが集まっての雑談を視聴いただきました。楽しそうな雰囲気でしたよね~。楽しい雰囲気の中でも、本音が出た雑談だったと思います。発達障がいの特性を持った人がヘルパーとして、働くことについて、考えさせられる時間になりました。私自身、ゆに以外でヘルパーをやらせてもらっている身で、ヘルパーの仕事のやりがい、大変さを感じながら向き合っています。心身の状態を見極めながら、これからもヘルパーの仕事と向き合っていきたいと考えています。どうもありがとうございました。