特別編01 障害学生ゲスト登場!

DJ「はい、始まりました。皆さん、こんにちは。京都市の某スタジオから、ゆにラジオ特別バージョン、ライス兄弟がゆにへやってきたスペシャルと題していきたいと思います。」
(拍手)
DJ「ありがとうございます。今日はお兄さんのジョナくんと弟のノアくんがスタジオに遊びにきてくれました。」
ジョナ・ノア「イェーイ。」
(拍手)
DJ「2人にインタビューするということでとても緊張しますが、楽しみながら、インタビュー振っていきたいと思います。」
マエタ「一応アシスタントのマエタです。よろしくお願いします。」
(拍手)
マエタ「今日はむっちゃんと一緒にいろいろ関わったりとか、あと2人の声を通訳したりとかしますので、よろしくお願いします。」
※障害特性上声が聞き取りづらい場合は、マエタが復唱して通訳しています。
文字起こし上ではご本人の発言として記載しています。

DJ「お願いします。」
(拍手)
DJ「ジョナくんに振っていきたいと思います。」
ジョナ「はい。」
DJ「ジョナくん登場です。お願いします。」
ジョナ「イェーイ。」
(拍手)
DJ「自己紹介を。」
ジョナ「京都精華大学2回生のライス趙ジョナと申します。お願いします。」
(拍手)
DJ「ようこそ。ジョナくんに3つ質問をぶつけていきたいと思います。まず精華大学での学生生活のことを聞かせていただければと思います。学部でのことであったり、漫画のことなんか聞かせてもらえれば」
ジョナ「実は車いすに乗っていまして、筋ジストロフィーという病気で大学に通っているんですが、昔から絵を描くことが好きでして、それで徐々に漫画のほうにシフトしていきまして、現在、京都精華大学のマンガ学部に通っております。」
DJ「そうですね。芸術…。僕絵とか全く描けないんですけど、創造性豊かで世界が広がるというか、明るくなりますね。」
マエタ「今、弟さんのほうから『初めて読んだ漫画はなんですか?』と。」
DJ「気になりますね。」
ジョナ「初めて読んだ漫画は『ドラえもん』です。」
DJ「『ドラえもん』。小さいころよく見てましたね。小学生のとき特によく見てました。」
マエタ「漫画の『ドラえもん』ですよね。」
DJ「おー。『ドラえもん』のなかでどんなキャラクターが好きなんですか。」
ジョナ「敢えて好きなキャラクターを言うのであれば、のび助おじさん。」
マエタ「えらいまたマニアックなところきましたね。のび太とかああいうところじゃないんですね。」
DJ「すごい。僕としても『おっ』て思いましたね。心温まる一面でした。」
マエタ「はい。」
DJ「次の質問に移りたいと思います。ネットラジオされてるそうで聴かせていただいてるんですが『DJジョニーの…』」
マエタ『DJジョニーの予告編から語る映画のすべて』
DJ・ジョナ・マエタ「イェーイ。」
マエタ「というラジオを今、やってるんですね。」
ジョナ「さて今回はなにを」
マエタ「一応、ゆにラジオですから。自分の番組進めようとしてますけどこれゆにラジオですから。」
ジョナ「あぁ。」
DJ「ゆにラジオです。」
マエタ「むっちゃんのほうから。」
DJ「ネットラジオのほう聴かせていただけたらと。どんな趣旨で始めようと思われたのかっていうのを。」
ジョナ「趣旨は……。始めた当初はちょうど去年(2013年)の夏休み。暇で暇でしょうがなかったころでして、ゆにさんはラジオやられているということで『パクったろか』」
DJ・マエタ「(笑)」
マエタ「ちょっと言いかたあれですね。『僕もラジオ始めたいな』ぐらいのもんでしょうね。」
ジョナ「はい。」
マエタ「はいと、ちゃうちゃう(笑)」
DJ「ありがとうございます。嬉しいです。」
マエタ「真似していただけるぐらいがありがたい。」
DJ「ありがたいことです。嬉しいです。僕も始めたエピソード聞かせていただいたことあったんですけど、僕自身の発信が少しでも届いていたら嬉しいかなと思ってたとこなんで、刺激しあえればなと思っていますんで。」
ジョナ「ゆにラジオのおかげで一大学生の暇つぶしができて非常に感謝しております。」
DJ「こちらこそ感謝しております。」
マエタ「一大学生の暇つぶしができたってすごいまた(笑)」
DJ「すごい。名言ですね。」
マエタ「名言ですかそれ。名言って言っていいんですかね(笑)」
DJ「嬉しいことですよ。では最後の質問移らせていただいてよろしいでしょうか。」
ジョナ「はい。」
DJ「今後のやってみたいこと訊きたいと思います。」
ジョナ「はい。」
DJ「目標とかこんなんやりたいとかあれば教えていただけますか。」
ジョナ「やりたいことは正直いっぱいあるんですね。いっぱいあるなかで敢えて目標というならば今年は専門の漫画を描いて、賞を取るところに一歩でも近づきたいと思ってますね。」
DJ「素敵な目標ですね。ぜひ夢に向かって、」
ジョナ「はい。」
DJ「進んでいってもらえればと思います。」
ジョナ・マエタ「はい。」
DJ「ジョナくんに質問をさせていただきました。今日時間取ってもらって本当ありがとうございます。」
ジョナ「いえいえいえいえ。」
DJ「まずジョナくんでした。サンキュー。」
(拍手)
DJ「はい、続いて弟のノアくんに登場してもらいます。カモン!」
ノア「どうもどうも。」
(拍手)
マエタ「お兄さんと違って軽快なノリで入られました。」
DJ「ねぇ、ノリいいですね。」
ノア「実はシャイです。」
マエタ「シャイなんですね(笑)」
DJ「はい、大学まず入学おめでとうございます。」
ノア「ありがとうございます。」
マエタ「おめでとうございます。」
(拍手)
DJ「挨拶も込めて自己紹介、お願いします。」
ノア「そうですね。先ほどしゃべりましたライス趙ジョナの愛する弟であるライス趙ノアです。今年の4月から同志社大学に晴れて入学しますが、現在は実際ニートです。よろしくお願いします。」
一同「(笑)」
DJ「お願いします。ノアくんは大学に入学されるとのことで大学生活でやりたいことを質問させてもらいたいと思います。」
ノア「やりたいこと……。まず第1に大学に入る目的がそもそも社会のなかの学びたいっていう目的で入ったんで、まず勉強ですよね。だから、まずやることであって。ただ、だからといって遊びがなければせっかくね、浪人してまで入った大学生活をエンジョイできないんで、サークルなり、友だちと遊んだりできるかどうかわかんないけど。遊んだり、その他もろもろで。家でこの1年間ずっと引きこもって勉強ばっかりってわけじゃないけど、あんまり外との関わりがなかったんですよ。だったんで、その反動もあって今年はずっとオープンに外へ外へ行きたいなと思ってます。」
DJ「素敵ですね。勉強もそうですけど、遊びも大学生活で楽しみっていうね。見つけていくっていうことで。大学生活の本当4年間は充実させていって楽しんでもらえればと思ってます。」
ノア「ありがとうございます。」
DJ「ありがとうございます。大学4年間って本当あっという間だったんで。悔いなく、思いきり大学生活を楽しんでください。」
ノア「はい。」
マエタ「中身の濃い4年間を送ってください。」
ノア「はい。」
マエタ「はい。」
DJ「2つ目、余暇生活。どんなことしてる、趣味とかをお尋ねしたいと思います。」
ノア「余暇生活……。毎回『あなたの趣味はなんですか』って訊かれて、だいたい僕広く浅くなんで、敢えてなにか今取り組んでいるといえばiPadでピアノを今ちょっと練習してますね。幼稚園のころにピアノをやってたんですけど、ジョナは中学生まで続けてたんですけど、僕はじっとられなかったんで3ヶ月でやめちゃったんですよ。で、これといって習い事もなく今まで過してきてでに去年の半年間入院してた時期があってあまりにも暇だったんで、『ちょっとなんか始めてみない?』みたいな。そうだピアノをやろうじゃないか。ちょうど病院の作業療法士の先生に寝たままiPadをやれるようにそういうセッティングをしてもらったんで、完全に病院のなかでプータロー生活を送りながら、ピアノをやってわーわーやって看護婦さんとへーってしゃべってピアノやってそんな感じの生活を半年間送ってたらちょっとは弾けるようになったかな。どうですか、マエタさん?」
マエタ「いや、けっこう僕、聴いてますけど、うまいですよ(笑)」
ノア「だって。」
マエタ「すごい面白いなと思うのはiPadでピアノっていいですよね。」
DJ「いいですね。」
マエタ「というのも鍵盤だったらちょっと押すのに力入るじゃないですか。」
ノア「そう。」
マエタ「鍵盤押すのに。」
ノア「そう。」
マエタ「実際のキーボードを押すよりは少ない力で弾けるというのが音楽を奏でられるというのがタブレットのいい点ですね。」
ノア「そう。さすが。」
DJ「楽しめますからね。」
マエタ「ぜひ今度もし音楽してみたいなというかたがおられたら、iPadとかタブレットとかそういうの使うのおすすめですね。」
ノア「やりかたによって、いくらでもできますからね。」
DJ「いいですね、ピアノ。入院生活のなかで好きなこと見つけられる。好きなこと見つける過程っていうのが素敵だなと思いました。」
ノア「ありがとうございます。」
DJ「ちなみにピアノなんですが、よく弾く曲っていうのは。」
ノア「弾けるやつやったら答えないといけない。浪人生のテーマソング、山崎まさよしの『One more time,One more chance』」です。
DJ「すごいですね。有名人の(曲を)よく(弾かれるというのは)。」
ノア「もう一度俺にチャンスを与えてくれと。もう一度挑戦。はい。すいません。(笑)」
マエタ「いや、挑戦すること大事ですよ。」
DJ「挑戦すること大事、ねぇ、本当勇気づける曲ですよね。では最後の質問にさせていただきたいと思います。」
ノア「はい。」
DJ「今後やりたいこと目標みたいなのありましたら。」
ノア「目標……。僕の今のヘルパーさんの状況も然り、僕の野望は……オランダにアルツハイマーの人の施設があって、街を施設にして大きい規模でそこで住む。わかります?」
マエタ「街を施設にして。」
ノア「そう。街全体で施設のいわゆるアルツハイマーの街っていう。管理体制とかヘルパーもいっぱいいる福祉に特化した街があるんですよ。そういうなものが日本にもやっぱりなくてはならないと僕は思うわけですね。」
DJ「まだまだ日本の社会に福祉のほう。体制として整ってない部分っていっぱいあると思うんですよね。」
ノア「で、僕がだいたい物思いにふけるのは僕のたたみ1畳半のエクスタシーゾーンと言われている布団のなかなんですけど。」
マエタ「そんな言いかたします?(笑)」
ノア「僕のパラダイス。パラダイスのなかでふと思いついたのは今、京都では福祉の事業所の戦国時代と言われているけど、まだまだ利用者の声を訊くと、ヘルパーが足りない、なかなか自分の生活は不安定になっている。それで僕がぴーんと思いついたのはいいのか悪いのか別にして、ヘルパーの拠点を1か所にまとめて統括して班にして、なんていうの。わかる?オランダのいちばん最初に言ったような街を京都にもどーんと構えたらどうやねんっていう。どや。」
マエタ「(笑)」
DJ「素敵ですし。福祉に特化した優しい街づくり、本当これから目指していくことが必要だと思いますし、僕らもできることがあればやっていければなと。ノアくんから答えていただいたので感じたところであります。」
ノア「ありがとうございます。」
DJ「ありがとうございます。時間を割いてもらって本当嬉しかったです。はい。」
ノア「いえいえいえ。」
DJ「ありがとうございます。」
ノア「ありがとうございます。」
DJ「はい、今日のゲストはジョナくんとノアくん、ライス兄弟でした。ありがとうございました。サンキュー!」
マエタ「ありがとうございました。」
DJ「また来てください!」